空想考察

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創作日記『空腹にて云々』四日目 味噌汁

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四日目 おいしい味噌汁が飲みたいので作ってみた

 暑さにやられて

いったいいつまでこの暑さは続くのだろうか。いっこうに暑さが弱まる気配はない。 熱中症を体験をして以来、とても暑さに敏感になったようだ。 そのおかげでなのかはわからないが、最近『味噌汁』にとても興味を持つようになった。 これまでは、まああれば飲む。という感じで、そこまで、必ずしも「飲みたい!」と、強く思ったことはなかった。 ところが、ここ最近自分でもびっくりするくらいに、味噌汁が飲みたくてたまらないのである。 具はなくてもいい、ただの汁だけでもいいので飲みたいのだ。 そして、いくつかインスタントの味噌汁などを買って飲んでみたのだが、何か違う。どういえばいいのかわからないのだが、体が求めているものとは違うようだ。 そこで、どうせならと、自分で作ってみることにしてみた。

 行動開始!

インターネットで『味噌汁』の作り方を検索するところからはじめてみた。…いやはや、相変わらずインターネットの情報の多さにはおどろく。 多いのでその中からどれがいいのか、選ぶのにいつも時間がかかってしまう。 それでもようやく、おいしそうな『出汁』の取り方について調べることができた。まるで、子供の頃の夏休みの宿題の気分だ。 まあ、自分が好きで調べているのでこの場合、苦にはならない。大変ではあるが、楽しい。とても楽しい作業だ。 まあ、そんなことはよかろう。 とりあえず、今回は『いりこだし』の味噌汁を作ってみることにした。

 いりこだしをとってみる

早速乾燥いりこを準備する。 そして、テーブルの上に、いりこの袋、ボール、レジ袋を目の前にスタンバイする。 それから、それらの前に座り、調べた通りに、いりこを袋からひとつ取り出し、指で頭をちぎり、腹をちぎり、レジ袋に捨てて、まだ空のボールに入れてみる。 空っぽのボールの底にいりこがひとつ。 これがおいしい『味噌汁』への第一歩だ。 そして、その作業を繰り返す。 600ミリリットルの出汁をとるだけならば、10~15匹くらいで良さそうだ。

 とまらない

だが、この作業が以外とおもしろい。ことのほかおもしろい。 ただの単調な作業なのだが、無心になってもぎっていくと、あっという間に20匹くらいできあがっていた。 そして、私はその作業をどうしても一袋全部やり切ってしまいたい気持ちに負けて、ついつい全部のいりこの頭を腹をもぎってしまった。 いったい私は味噌汁を何杯飲むつもりなのだろうか? まあ、乾燥しているものだから、密閉容器に入れて保存して使えばいいか。と、自分にいいわけをする。

 いよいよ鍋を準備する

さあ、いよいよ鍋に水を入れて『味噌汁』を作る作業に入る。 小鍋に水を600ミリリットル注ぎ、先ほど下拵えを終えたいりこを15匹投入する。 そして、ここでタイマーの登場だ。 タイマーを10分に設定して、しばし待つ。いりこからおいしい出汁が水の中に溶け出るのをウキウキとした気持ちで待つ。 本当は一晩水につけて、出汁をとるといいのだが、いかんせんこの暑さ。一晩おいても大丈夫なのか少々心配だ。 ついでにこういう時に限って冷蔵庫もパンパンにつまっている。 なんで少しくらい隙間ができるようにしていなかったのかを少々後悔。 それでもどうしても『味噌汁』が飲みたいので、いろいろと考えて10分おいてみることに決めた。

 10分待つ間

タイマーをセットして、その間何もしないのもだただた待ち長いので、残ったいりこを密閉容器に入れることにした。 そして、食器棚を開けて探してみるのだが、困ったことに見あたらない。 はてさてどこにしまいこんだのか?と考えながら、今度は流しの上の釣り戸棚を見てみた。 最近本当にこのようなさがし物が増えたなあと。少々苦笑い。この頃物がどうやら増えすぎているようだ。 今度ゆっくり整理整頓をしようと心に決めてみた。だが、この決心は何度も忘れられているので、次も思い出されるかは、正直なところ定かではない。

 空き瓶発見!

そうこうしていると、密閉容器は出てきた。まあ、ただの空き瓶なのだが。それも、買った空き瓶ではない。インスタントコーヒーの入っていた大きな空き瓶だ。 この空き瓶は口が広く使いやすいので、市販の密閉瓶がわりに重宝している。実家の母も愛用しているので、ある意味ちょっとした我が家の伝統のようになっている。 慎重にザアーっといりこを空き瓶に移し終えるとちょうど10分たったようで、タイマーがピピピピッと鳴り始めた。 冷蔵庫に磁石でくっついているタイマーをあわて気味に止めて、先ほどいりこを仕込んだ鍋をみてみると、出汁が溶け出たようで、水がうっすらと色づいて、出汁になっているようだった。 そのまま鍋を火にかけて、出汁が沸くまでしばし待つ。ここで、私の場合は料理酒を大さじ1杯投入する。 そして、出汁が煮立つまでの間に冷蔵庫から味噌を取り出す。我が家で使うのは市販されている手に入りやすいお手頃価格の味噌である。

 おいしい味噌の分量を知る

これまでは、なんとなく味噌を取り、適当な量で味噌汁を作っていたのだが、おいしい味噌汁について調べていくと、水10に対して味噌1の量がちょうどよいと知った。 今回はそれにしたがって味噌をはかって作ってみることにした。 今回は水が600ミリリットルなので、味噌は60グラムだ。 おや、思っているより少ないな。というのがその感想。

 いいにおい

どうやら、出汁が沸いたようだ。出汁の薫りが立ちのぼる。ここでまたもやタイマーのご登場。今回は5分にセットする。 具材を入れたい時はこの待ち時間で豆腐や葱などを準備すればいいと思う。 だが、今日は私は純粋に味噌汁だけを堪能したかったので、あえて具材は準備しなかった。 5分後また軽やかにタイマーが鳴り、今回は余裕をもってそれを止めた。 そして火を止めて鍋を見ると、うん。いい感じだ。私は灰汁取りでいりこをすくい取り出した。

 味噌を入れてみる

そこへいよいよ味噌を投入する。よし。最終段階だ。味噌こしに入れた味噌を丁寧にといていく。澄んだだし汁がみるみると白濁した味噌汁へと変化していく。 出汁の薫りとともに、味噌のふくよかな薫りも漂い、なんともいえず大きく鼻から息を吸い込んで薫りを楽しんだ。

 できた!

ついに完成した! 急ぐ気持ちを落ち着けて、そっとお玉で味噌汁をすくい、2回お椀に注いだ。ふんわりとお椀から湯気が立ち、実にいい感じだ。 そして、お椀と箸を手にテーブルに座った。

 いよいよ味噌汁を味わう

よし。飲もう。 ひとくち口に含んだ。 …幸せだ。これは幸せだ!出汁と味噌の塩気の塩梅が最高である。

 とけた謎

どうやらこれまで自分で作っていた味噌汁は自分の体が求めていた塩分濃度より濃かったようだ。 今回作って味噌汁は、いつもの味噌汁よりあきらかに塩気は薄いのだが、出汁と味噌の味わいを深く感じ、絶対にいつもよりもおいしさがあがっている。 どうやら私は塩分を濃くする方がおいしくなると勝手に思いこんでいたらしい。完全に自分がまちがっていたことを今日知った。 そうだ。大切なのは、体が必要とする塩分濃度を見つけることなのだ。ただいたずらに味を濃くしても、おいしくなるわけではないのだ。そのことを痛感した。 おそらく体液の塩分濃度に近い塩分がおいしく感じられるカギなのではないかと思った。

 とにかく味わう

具の入っていないお椀になぜか箸を突っ込み味噌汁をひたすらすする。 ああ。うまいなあ。なんでこんなにうまいのだろうか。 味を堪能する時間をゆっくりとりながら、流れる汗を拭きながら、一杯の味噌汁を最後まで飲み干した。 今日もまた幸せな時間を過ごすことができてよかった。 ジャンクフードももちろん好きだが、まじめに料理らしきことをしてできあがったものだけによりいっそううまく感じられたのかもしれない。 ああ。いりこよありがとう。 味噌よありがとう。

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